2015年08月19日

「大巨獣ガッパ」

何十年ぶりかで観ました、「大巨獣ガッパ」。
子供の頃は内容よりも、美樹克彦が「ガッパ〜!ガッパ〜!」と歌い上げるテーマソングの方が印象的でしたが、成人してから観た時にはなかなか面白かった記憶があります。
今回、NHKのプレミアムシネマで放送するのを楽しみにしていました。

観ました。 いや〜、色々とハハハ。(笑)
まず、これ日活作品だったんですね。 知らなかった。
昭和42年(1967)制作ですから、いわゆる怪獣ブームに乗っかって作ったんでしょうけど、「ゴジラ」や「ガメラ」とはまったく雰囲気が異なる作品になっています。
まあ、特撮では東宝にかなうはずもありませんから、それ以外で諸々差別化を図っており、日活らしさも随所でアピール。

例えば、キャスティングです。
今では大御所の山本陽子サンが髪を二つにくくってサファリスーツを身にまとい、バリバリのキャリアガール(カメラマン)を演じています。 そうは見えないけど。
川地民夫とそっと目を合わせてはにかむシーンなんてあなた、青春映画の日活ならではの演出ですわ。(笑)

ジオラマはかなりお粗末ですが、南海の孤島のセットはなかなか興味深い。 どうにも都会的なのです。
明らかに日本人が体を黒く塗って現地民を演じるのは他の作品と同様なものの、着ている服がファッショナブルなのですよ! ダンスもセンスがいいし。(笑)
青春ドラマといい、ファッションといい、映像といい、どうもターゲットは若者層だったんじゃないでしょうか。

結局、人間も怪獣もWIN&WINという、怪獣映画では珍しいラストになっています。
でも、私はやっぱり東宝がいいなあ。
「ガッパ」ファンのみなさん、ごめんなさいね。



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2015年08月07日

ああ青春の「ベルばら」

書店でふと目に付いた「ベルサイユのばら」JK巻。
そう!池田理代子作、あの国民的少女マンガ「ベルサイユのばら」が、40年の時を経て新刊発売されていたのでした。

DSCN5941.JPG

週間少女マーガレットで「ベルサイユのばら」の連載が始まったのは1972年。
池田理代子はそれまで「生きててよかった」とか「ごめんね」など、その華麗な絵柄に不似合いな社会派マンガも描いていて、私のお気に入りのマンガ家でした。
マーガレットでは「ベルサイユのばら」の事前宣伝をかなり派手にうっていたように記憶しています。私も楽しみにしていましたから。

連載第1回を読んで、はまりました!
華麗な王宮絵巻、男装の麗人、史実に基づいた堅実な構成。はまらないはずがない。(笑)
今でも多くのセリフをそらで言えます。 (娘が「気持ち悪い」って言う・・・)
池田理代子が参考にしたというツヴァイクの「マリー・アントワネット」をわざわざ取り寄せて読んだりもしました。

宝塚で舞台化されたり、実写映画(これはもー最低!)になったりした頃から、少しずつ熱が冷めていきました。
持っていたコミックスも処分し、長い間読んだことはありませんでした。 (ぜ〜んぶ覚えてるけどねっ!)
再版されたコミックスを見ると、外伝1巻を含め全10巻。意外だなあ。超大作と思っていたのに。
ただ、長期連載が増え100巻を超える作品もある現在とは違い、当時の少女マンガで10巻は長編でした。

新刊の2冊は「新エピソード」となっていて、サブキャラたちのスピンオフといったとこと。
これが予想外に・・・面白かったのよぉ〜!(爆笑)
池田理代子も年をとったが、私も年をとった、ということでしょうか。(笑)


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2015年01月05日

お正月映画「最強のふたり」

年末年始はテレビで映画がたっぷり観られる時期でもあります。
今回も「ロードオブザリング」3部作を観ているうちに年が明けてしまいました。
今は録り貯めた録画を少しずつ観ているところです。

今回ご紹介する「最強のふたり」は、頸椎を損傷して首から下が不随になってしまった富豪の男性フィリップと、その介護人として雇われたアフリカ系青年ドリスとの交流を描いたフランス映画です。
貧困階級出身で前科があり、体が大きく柄が悪くてガサツ、障がいなんて気にもしないで無神経なことを言ったりしたりするドリス。
しかし、彼の同情や哀れみではない真の優しさに触れ、フィリップは心を許していきます。
(実話が元になっているそうです)
さすがはフランス映画、泣かせるというよりしゃれた話になっていました。
脇を固めているのも、なんだか気になるような個性的な役者が揃っていましたし。

それにしても、これをハリウッドで作ったら、きっともっと暑苦しい展開になるんだろうなあ。
メリハリがあると言えばそうだろうけど、何かとオーバーアクションでお涙ちょうだい色が強くなるような気がします。

私が10〜20代の頃は、フランス映画やイタリア映画がたくさん国内に紹介されていました。
フランスの俳優ではアラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーブなんかが人気がありましたね。
とにかくフランス映画は冗長で、今観るとすごく退屈です。
当時はよく我慢して観ていたもんだ。(笑)
それでもアメリカ映画にはないセンスというか上品さがあって、この「最強のふたり」からも同じような印象を受けました。

なかなか、いい気分で観終わることができた映画でした。
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2014年11月03日

ちょんまげ天国

今はまっているのがこれ、「ちょんまげ天国」
名作時代劇のテーマ曲ばかりを集めたCDです。

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高知の友人サトクンからいただいたものです。
実は、ラッピングを開けてこのパッケージを一目見た時の私の反応は、「なんじゃこりゃ〜?」
( ・∀・)=p ビッ!!
だってだって、名前もパッケージもおちゃらけてるんだもん。(笑)
このチープなケースの中に、あんなにディープな世界が隠されているなんて、誰が想像できるでしょうか。(笑)
そう、ペリー荻野の解説を読んだだけで、すでに私は「ちょんまげ天国」のとりことなったのでした。

年寄りの母に育てられた私は、幼少の頃より時代劇にどっぷり浸かった生活をしていました。
(これはばあちゃん子であった末息子も同様です)
このCDに収められた全27曲中、知らない曲はありません。
ふっふっふ、ふん。 ※注:最後の「ふん」は自慢げに。
忘れていた曲も、聞けば思い出した。
ま、こういう私の趣味趣向をよく知っている友人のりぴょんがサトクンにアドバイスしてくれて、私の手元にきたというわけです。

特に思い入れのある曲をあげてみると・・・

1.水戸黄門 「ああ人生に涙あり」 
  昭和のテレビ時代劇を代表する作品。歌っているのは初代助さんの杉良太郎です。
  私は彼の助さんが一番好きだったので、これには大満足。

2.銭形平次 「銭形平次」 
  母は大川橋蔵の大ファンでした。平次の女房お静役が八千草薫から香山美子に替わった時、
  子供心に「若いなあ」と思ったのを覚えています。
  いま聴くと、アップテンポのなかなかしゃれた曲です。

3.江戸を斬るU 「ねがい」 
  なんといっても、松坂慶子の紫頭巾がかっこよかったなぁ!立ち回りも結構うまくて、着流しから
  白い足が見え隠れするのが楽しみでした。 なんつう女子高生だったんでしょーね。(笑)

7.子連れ狼 「ててご橋」
  橋幸夫の「しとしとぴっちゃん〜」の方ではなくて、バーブ佐竹の「ててごとははごとごとごとご・・・」
  という方です。(今の人はバーブ佐竹なんて知らないだろうなあ)
  私はだんぜんこちらの歌の方が好きですね。

9.大奥 「セフィニ」
  きゃ〜!今回イチオシ!
  よくキッチンで歌う曲ですが、歌詞がうろ覚えで今までは適当にごまかしてました。
  もうこれでばっちりよ。
  小中学校の頃、1968年版「大奥」やら「徳川おんな絵巻」やらで日本史を学んでいた私としては
  この’83「大奥」は「お帰りなさい!」という感じでした。

15.新五捕物帖 「江戸の黒豹」
   次男が幼稚園の頃、大好きだった番組です。当時午後2時から再放送していて、彼は幼稚園
   から帰るとおばあちゃんの膝の上で毎日見ていました。
   主演の杉良太郎が着物の裾をからげて走るシーンを見て、自分も半ズボンを手でたくし上げて 
   「えどのくろひょう〜!」と叫びながら家の中を走っていましたっけ。
   あんまりキュッと上げるので、タ○タ○が丸出しになってましたけどね。(笑)

18.三匹が斬る!
   最初に私がはまり、再再・・・放送で長女がはまりました。
   まだ若くてはつらつとした役所広司がいい味を出していて、高橋英樹、春風亭小朝とのトリオが
   絶妙です。

他にも、「大江戸捜査網」だとか「大岡越前」だとか「木枯らし紋次郎」だとか必殺シリーズなんかも入っていますが、全部書くわけにもいきません。(笑)

今は季節もよし、ダイニングを閉め切ってガンガン曲をかけながら洗いものをしています。
たっ、楽しい〜っ!♬
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2014年09月27日

時代劇がんばれ!NHK

NHKで放送していた宮部みゆき原作「三島屋変調百物語〜おそろし〜」が今夜最終回でした。
私は宮部みゆきの作品はほぼ読破していて、中でも時代物が好きです。
ただ、今まで映像化された宮部作品はストーリーや登場人物が原作と違っていたり、その雰囲気さえ残していなかったりすることが多く、いつも見てがっかして腹が立っていました。
(宮部センセ、もう少し原作者としてこだわってくださ〜い!)

今回のドラマに関しては、キャスティングに難があったものの、ストーリーや雰囲気は今までで一番原作に近かったと思います。
NHKも、所作指導とか頑張っていたし。

民放でレギュラーの時代劇が姿を消した今、NHKしか頼るものはありません。
今後も期待したい。
あ、でも、次回作「ぼんくら」もキャスティングはイマイチですよ、NHKさん。

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2014年01月31日

ディアゴスティーニ恐るべし

民放でスペシャル版以外の時代劇ドラマが放送されなくなっています。
たまに製作されるものも、着物は安っぽいわ、出演者はでかいわ、立ち居振る舞いがなっていないわ、なにより言葉づかいがあり得ない。
見ていて猛烈にストレスが溜まります。
その点、昔のはいいですよ〜。
特に「鬼平犯科帳」は中村吉右衛門丈が主演だから、きっちりチェックが入っていて見応えがあります。

実は私、ディアゴスティーニの「鬼平犯科帳」DVDシリーズ全81巻を定期購読していました。
1ヶ月に2巻ずつ送られてくるので、3年以上かかりました。
で、それが終わりにさしかかったころ、今度は「剣客商売」のご案内が・・・。
まあ、買いますわねぇ、藤田まことちゃんも好きですし。(笑)
今はまた月に2巻のペースで送られてきています。
これは30巻の予定だそうですから、だいぶ早く終わるでしょう。

まさか、また次があるんじゃないだろうな。
ちょっとこわい。
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2013年09月28日

さようなら、あまちゃん

「あまちゃん」が終わってしまった・・・。
「おしん」より「ちゅらさん」より「カーネーション」よりはまった朝ドラでした。

第1話でオープニングの音楽を聞いた時、「なんて明るくて楽しくて元気のいい曲なんだろう!」と感激し、いっぺんに「あまちゃん」ファンになってしまったのでした。
それから半年。1話も欠かすことなく見ました。毎日とても楽しみでした。
来週から見られないと思うと何とも言えない淋しさで胸が痛くなります。
夫は「今度は杏が食べまくるのを見ればいいじゃない」と言います。
そりゃ、杏ちゃんは嫌いじゃないけど、「あまちゃん」登場人物の面々はもう出ないんだもん。 ・゚・(*ノД`*)・゚・。

私が一番好きだったのはアキちゃんのパパ(春子さんの夫)役の尾美としのりクンです。
尾美クンの映画デビュー作からその才能を見出していた私は(笑)、その後もずっと彼に注目してきました。
今回、一癖も二癖もあるメンバーの中で、スタンダードに面白かった彼はやはり演技達者でした。

「あまちゃん」最終回、前向きで楽しいラストなのに、私はずっと泣いていました。
ありがとう!あまちゃん、みんな!
続編が見たいような見たくないような。
でも放送されたら見るんだろうなあ、きっと。
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2013年07月02日

西部劇

今日、ジョン・ウェイン主演「チザム」を観ました。
最近NHKのBSプレミアムでジョン・ウェインの西部劇をよくやっています。
若い頃は大嫌いだったジョン・ウェインの映画を楽しめる日が来ようとは。(笑)
(偉そうでうっとおしいおっさんだと思っていました)
私も年をとったということでしょうか。

10代の頃は『マカロニ・ウェスタン』と呼ばれたイタリアの西部劇をよく観ていました。
ハリウッド製のものよりロマンス色が強かったような気がします。
好きだったジュリアーノ・ジェンマの主演作は特にそうでしたね。

それにしても、すべて史実通りだとは思いませんが、正統なアメリカの西部劇を観ていると、本当に日本とはまったく異なる文化だなあと実感します。
私はネイティブ・アメリカン(かつてインディアンと呼ばれた)に対しては同族意識を持っていて、あんまり悪役に描かれていたり、差別的な扱いを受けていたりするのを見ると腹が立ちます。
黒人奴隷は解放されても、ネイティブ・アメリカンにはそれもなかった。

奥が深いぞ、西部劇。
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2013年03月04日

リゾーリ&アイルズ〜ヒロインたちの捜査線〜

日曜夜11時からBSプレミアムで放送中の海外ドラマ「リゾーリ&アイルズ〜ヒロインたちの捜査線〜」にはまっています。
ボストン警察の警察官ジェーン・リゾーリと検死官モーラ・アイルズ。
タイプの違う2人の女性が協力して捜査に当たる、“男前”な女たちの友情ありアクションあり科学捜査ありのドラマ。

前に放送していた「キャッスル」は、素人探偵を自認する人気作家キャッスルと美人刑事ベケットのコンビが事件を解決する話でした。
男女のコンビとはいえ恋愛には発展せず(そのあたりはかなりビミョ〜)、キャッスルのおじさんぶりが気に入って観ていました。

どちらのヒロインも、男性顔負けで銃をぶっ放すし(どちらかというと男性より短気かも)、その気になれば十分セクシーにもなれる。
なかなか恋人と長続きしないという共通点もありますけど。(笑)

シーズン2を放送してほしい〜!
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2012年06月26日

映画「家の鍵」

深夜に放送していた「家の鍵」。
半分だけ観たけれど遅くなるので残りは録画しました。
今朝それを観てじわじわじわ〜っと湧いてくるものが。

出産と同時に亡くなった恋人。ショックを受けたジャンニは障害のあるその子を見ることなく人手に渡します。
15年後、その息子をベルリンのリハビリ病院まで送ることになったジャンニ。息子パウロと会うのも初めてなら、障害のある人間と過ごすのも初めての彼はとまどうばかり。
見捨ててしまった息子への後ろめたさを抱き、障害のあるパウロが他人に迷惑をかけないかと気ばかりつかうジャンニ。
しかし、共に時間を過ごし、ベルリンで同じ境遇の女性(なんと!シャーロット・ランプリング)と出会うことでジャンニは変わっていきます。
パウロを愛しく感じ、彼と暮らそうと考えるようになるのです。
結局、どうなるのか。ラストでは語られません。
ジャンニを試すかのようなパウロのわがままに耐えかね、車を降りて泣くジャンニ。それを、親が子をあやすようになぐさめるパウロ。
美しい2人のシーンで終わるのです。

パウロを演じたのは、実際に障害者であるアンドレア・ロッシ。
パウロが下着になって訓練をするシーンに抵抗を感じた人もいるようですが、私はとても自然な演出だと思いました。
ジャンニ役はキム・ロッシ・スチュアート。クリスティアーノ・ロナウドをぐっと引き締めたような男前で、私はこちらの方が抵抗ありましたね。(笑)
しかし、徐々に“目覚めていく”演技はなかなかよかった。

大がかりでスターがばんばん出演するアメリカ映画や最近の中国映画に対して、ヨーロッパの映画は元気がないと言われています。
しかし、イタリア映画やフランス映画全盛期に育った私は、やはりこういった映画をしんみり観たい時があります。

2004年イタリア映画
posted by nakatani at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー